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■ 人は、何故その人を好きになるのだろうか?恋愛の話ではありません!<対人魅力・その4>
なぜのその人を好きになるかということを4回シリーズでお話してきました。
なぜその人を好きになるかというと、心理学でとらえると、「その人といるといいことがあるから」だそうです。
「いいことがある」とは、心理学では、「reward」といい(報酬)と呼ばれています。どのような報酬かは、人によって違うかもしれません。その人といると楽しくなるから、元気がもらえるから、なんでも話を聞いてくれるから、奢ってくれるからなどいろいろでしょうが、相手に好意を持つようになるには、4つの要因があるそうです。
今回は、最終4回目「相手が自分に好意を持っていると相手を好きになる」をお話ししましょう。
人は、自分を好いてくれている人を好きになる傾向があります。また、人を好きになるとその人も自分を好きになってくれることを期待します。これを好意の返報性と呼んでいます。これは、実験でも明らかにされているそうです。
ということは、自分が友達を作ろうと思ったら、まず相手に好意を示すことからスタートすることになります。好きになってもらうには、自分が相手を好きであることをわかってもらう必要があるからです。
もちろん、相手に直接「好きだから友達になって」ということもあるでしょうが、突然いわれても相手は戸惑うばかりかと思います。また、自分のどこを好きなのかもはっきりしていなければ、素直に受け入れることも出来ません。
好意を持っていることを伝えるために、いろいろな表現方法があると思いますが、ここでは「相手を認める」ということをお話したいと思います。
皆さんも経験があると思いますが、自分の意見に賛同してくれたり、自分のやったことを褒めてもらったり自分を認めてくれた時、そういってくれた相手に好感を持ったのではありませんか。自分のやった行動や、自分の言動は自分の価値観に沿ったものなので、そのことについて認めてもらったことは、自分の大事にしているものを認めてくれたことになり、相手に好意を持つことにつながると考えられます。
「認められる」ということは、もちろん、センスを褒められることも、話し方が分かりやすいといってもらうこともうれしいでしょう。仕事を任せて安心だねといわれるのも、愛嬌があってかわいいねといわれるのもうれしいでしょう。
別の見方をすれば、「認める」ということは、相手の良いところに気づいたら、それを相手に伝えていくことであり、そのことが友達を増やすコツになるようです。最も簡単で効果的な「相手に好意を示す方法」としては、笑顔で挨拶すること。相手は、自分の存在が認められたことで、あなたに好意を感じることでしょう。
ただし、例外ももちろんあります。それは、相手に取り入るための手段として使っているのではないかと疑われる場合です。残念ながら、好意を逆手に取った「悪徳商法」が存在するのも事実です。擦り寄ってくる人にはご用心くださいね。
*参考文献:藤原 武弘 1997「社会心理学」培風館
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