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彼女が27歳の時に、経営コンサルタントという厳しい仕事から、自分がずっと興味を持っていた教師というもっと厳しい仕事に転職。ニューヨークの公立中学校で1年生に数学を教えた。数多くの生徒に小テストや試験を作って、宿題を出し、答案が戻れば成績をつけるという忙しい日々を過ごした。その経験の中で彼女は、成績がとてもよかった生徒でも、それほどIQが高くない子供もいたし、IQが高くても成績の良くない子供もいたことに気づいた。
教育においては、IQを重要と考える。でも、「IQだけで、優等生と劣等生の違いを測れない」ということに彼女は気づいた。このことから、どの生徒も十分な時間をかけて一生懸命勉強すれば習得できるということを確信した。 この気づきから、“できるようになる(長期的な目標を成し遂げる)のにIQ数値は関係がない”という仮説を得た。
彼女は教師生活を経て、大学院に行き心理学者になり、複数の専門的な調査と研究によって「誰が成功し、それはなぜか」の仮説をさまざまな超・挑戦的な環境に置かれた子供や大人たちを研究や調査の対象にして検証していった。さまざまな分野の違う人について研究した結果、成功する人に、ある共通点を見出した。それは、社会的知性ではなく、ルックスでも身体的健康でも、IQでもなかった。
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