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コラム(今月の言葉)|Column
メンタルを強くするには、楽観性が鍵?! あなたの楽観性を鍛えるコツ。

2021年の12月になりました。今年はいろいろなことがありましたね。 
何と言っても、コロナの感染者数の増加に不安を感じ続けた一年と言えます。

そもそも人間は、日々の生活を習慣的に過ごし、おおむね予測可能な中で自動的に行動することを得意として進化してきました。コロナのような不確実で予測できないことに対処するのは、苦手で不安を感じてしまい、モチベーションや集中力も落ち込み、目的意識さえ見失ってしまいます。

ところが、このようなコロナ禍でも、偉業を成し遂げた素晴らしい人たちが活躍した一年だったのです。


Business concepts, possible or impossible
       Business concepts, possible or impossible


オリンピック・パラリンピックが1年延期され無観客での開催になりましたが、日本は選手たちの活躍で、史上最多の金27個を含む58個のメダルを獲得しました。またアマゾン創業者ジェフリー・ペゾス氏が宇宙飛行を成功させ、大リーグの大谷選手がピッチャーと打者という誰もやったことのない二刀流で大記録を残したなど、コロナ禍でもメンタルを強く保ち、偉業を成し遂げた人たちが誕生していました。


そのエンゼルスの大谷選手が11月15日の日本記者クラブでの質問に答えて、「ケガをしていたので、精神的にきついというのもあったけど、必ず投げられると思っていた。必ずよくなると思ってやってきた。不安はあったけど焦りはなかった」と答えていたのをニュースで聞いた時のことでした。


「なんて楽観性に富んだ人なんだろう!」と思いました。が、私たちが理解する楽観性とは何か?違っているようだと感じました。今回のブログは、楽観性についての新たな知識をご紹介するとともに、それを鍛える方法をお伝えしようと思います。


さて、大谷選手が偉業を成し遂げた秘密は何だったのでしょうか。目標に向かって努力したから、あるいは信念があるとか、粘り強さなどいろいろな能力があるに違いありません。でも、不安な環境の中でも成し遂げるには、確かにポジティブに物事を捉える能力があったに違いないと思います。小塩先生の書かれた『非認知能力』で、楽観性の章に下記のようなサブタイトルがありました。



楽観性とは――将来をポジティブにみて柔軟に対処する能力――と書かれています。



私たちが「楽観性」と聞くと、「将来、自分には良いことは起こり、悪いことは起こらないと考える」、つまり「ある意味、能天気な人」みたいに思っていることが多いかもしれません。じつは一般に言われる楽観性は、人間の誰でも持っている認知的傾向のことで、心理学では「非現実的楽観性」というそうです。 


例えば、ある調査から、日本人は、「日常が平和に暮らせる程度の良い出来事が自分に起こり、悪い出来事が自分に起こるはずがない」といった控えめで自己防衛的な非現実的楽観性が顕著だと考えられます(外山・桜井2001)。  


でも、ここで、お話ししたい楽観性は、「将来をポジティブにみて柔軟に対処する能力」についてです。さっそく、考えていきましょう。




例えば、悪い出来事があなたに起こった時、あなたは他者にどう話しますか? 



人は良いことや悪い出来事を話すとき、楽観的な説明スタイルか悲観的な説明スタイルかのどちらかで説明するとセリグマンは仮定しました(Seligman 1991)。 つまり、ものごとの捉え方のクセが、説明スタイルに出るといえます。


たとえば、自分に起こった悪い出来事に対して、


楽観的な説明スタイルは、自分以外に原因を求め (外的)、その原因は一時的なもので長くは続かないと考え (一時的)、その原因を特殊的な理由に求める(特殊的)という捉え方をします。


たとえば、楽観的説明スタイルの人は、部下がちっとも仕事ができないとき、「在宅ワークで仕事の方法も新しく変わったことが原因だろう、これは一時的なものだ、それに緊急事態によるものだった。」と、客観的で、事実に基づいて物事を捉えます。


悲観的な説明スタイルは、自分にその原因を求め (内的)、その原因がいつまでも続くと考え (永続的)、その原因を普遍的な理由に求める(普遍的)という捉え方をします。


 続きはこちらへ https://jsel.jp/2440/


 
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