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コラム(今月の言葉)|Column
ライフスペース(人生の役割)の捉え方

私たちは、どんなことに時間を使って生きているのでしょうか?
最近、どこかのマンションで、「挨拶をしない」ことを決めたといった自治会の話をニュースで見た。子供を守るために大型のマンションではそうすることも必要な時代になったのかもしれない。でも、子供に何を教えることになるのだろうか。

人間の営みは何だろうと考えることが多くなってきた。電車では、子供にスマホを渡して遊ばせている両親、そして自分自身たちもスマホに夢中になっている姿を多く見る機会がある。親子での会話はほとんどない。そういう私も電車の待ち時間に携帯ゲームをやっている自分と出会う。
人生の何に時間を使って生きていくのだろうと、考えてしまう。良い悪いという意味でなく、それぞれの捉え方があって構わないし、正解があるわけでもない。

人生は、何年生きるのかという時間―寿命―で捉えたライフスパンと、一日どのように時間を使うのかという役割で捉えたライフスペースによって成り立っていると提唱したのはドナルド・スーパーだ。


私は人生の後半戦に入り、ハンセンが提唱している統合的ライフプランニングの考え――個人のキャリアだけでなく社会にも役立つキャリア形成――が、よりしっくりと感じるようになった。人間の営みで大事なことは、対話だと感じている。

便利な世の中になり、個の尊重が問われ、半世紀も前では考えられないような、スマホをはじめ、いろいろなサービスを人間は生み出してきた。それによって、人間の営みも変化してきているのだろう。
他者との関係を気にせず、気兼ねなく過ごすことで癒される現代なのだろうか。「おひとりさま」が大当たりし、「おひとりさまツアー」が増えてきているようだ。おひとりさまがツアーに集合して、同じ価値観を持つ仲間と出会うのだ。そこに会話が生まれ、新たなつながりを持ち始めることは良いことに思う。

ただ、同じ価値観の仲間から、新たな変化は生まれにくいだろう。
同じ価値観の世界で長く生きていくと、他の価値観を理解できなくなってしまうことが考えられる。最近のいろいろな事件を知るたびに、自分の世界から他者を判断して傷つけてしまい、他者を尊重することを忘れてしまったかのように思える。

人生の役割は、人間の幸福を作ることだと思う。だから社会のために、互いに尊重しあえる人材を育成していくことが大きな役割だと思うのだが・・・。
もっと人と向き合い、対話をしていこうと思う。




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