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コラム(今月の言葉)|Column
未来への不安をどのように乗り切っていくのか。

今、働く世界では有期雇用が多くなっています。未来への不安から正社員になりたいと思っていらっしゃる方も多いかもしれません。私自身も未来への不安を抱えながら生きてきた人間でした。本にも少し書きましたが、父が12歳で亡くなり母と二人で生きることになりました。この転機によって、未来への不安が始まりました。

母は、結婚して専業主婦として生きてきました。ですから、父が亡くなったときは、途方にくれたのではと思います。しかし父が社長だったおかげで、私たち二人の生活は何とか成り立っていました。私が高校一年の時、大学に進めるか聞いたところ、「お金がないから無理。」と母に言われ、お金がないということの意味を初めて認識させたれた記憶があります。


母は、父が亡くなってからずっと、働くこともなくのんびりと過ごしてきました。母は私に「手に職をつけるように、私みたいになっちゃダメ。」とよく言っていました。そんな母を見て、ただ現実を受け入れている母のようにはなりたくない!″と思い、自ら変化させていくために働かなくちゃ!という意識が芽生えたように思います。グラフィックデザイナーになったのも、手に職をつけるという考えからですし、祖父の影響もあったと思います。

デザイナーの世界では、同じ会社で一生働き続けるという意識は希薄で、自分の才能を発揮できる場所に移動していく者が多かったといえるでしょう。ですからデザイン会社では人の出入りが多く、良くも悪くもいろいろな人と出会いました。


収入は、年俸制のようなスタイルでした。仕事ができないと判断されれば、辞めるということになります。それがこの世界の掟と誰もが思っていました。つまり、非正規社員と同じようなものだったのです。明日の自分がよく見えない。未来を創造するのはかなり難しいものでした。

そんな状況の中で、「一生安心して生きていくにはどうしたらよいか。」というのが私の課題でした。「結婚して専業主婦になればよい。」という考えは私にはありません。目標はデザイナーとして、今より収入を上げる。今より安定した企業に入る。という二つをクリアすることでした。なんとも漠然とした目標でした。収入を上げるには、どんなデザイナーになればよいのか?安定した企業は、どんな人材を採用するのか?
答えはとってもシンプルでした! 


単なるデザインだけをする人材ではだめだというのは理解できました。プレゼンターでありマーケティング・マインドが必要ではないかと考えついたのです。その能力を強化するんだ!ということでした。具体的にどのようにやるかといっても近道はなく、一つ一つの仕事を丁寧にこなし、自分の作品でポートフォリオブックを作成しました。転職するしないにかかわらず、募集広告を見つけてはその会社に売込みにいきました。その経験の中で、世の中の動きも学べ、自分の実力を知ることになり、自分自身のプレゼン力も増したと思います。

正社員かどうかでなく、実力をつけることに焦点を当ててから、気持ちが楽になりました。つまり、転職していける自分は、今よりちょっと成長して収入が増え、より安定した企業で働いている自分がいるということになったからです。

あなたの職種でのベンチマーク(その職種の能力基準とでも言いましょうか)はどういったものでしょうか。企業は優れた人材がほしいはずです。代替可能な人材でなく、あなたブランドとして輝き続けていくために。行動を起こしていきましょう。




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