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コラム(今月の言葉)|Column
女性社員のキャリア形成の方向は?

11月6日にGEWELのフォーラムに招待され参加してきたが、パネリストの一人にプレジデントWomanの編集長がいらした。今年女性向けプレジデントを創刊し、多くの女性へのインタビューをしたそうだが、働く女性たちの多くは昇格・昇進に興味がないというとの話があった。

確かに、非正規社員を含めると約9割が管理職になりたくないと答えたというリサーチもある。しかし私の見解はいささか違う。私が所属しているRISEの意識調査(2600人の内女性1300人)では約3割弱の女性たちは管理職になりたいと回答しているのだ。このギャップはどこからきているのだろうか。最近、私が肌で感じてきたことがある。

ダイバーシティ推進を行う企業に、意識変革を目的として、女性の活躍推進、管理職に対する研修などをおこなっている。継続的にそれらの企業を見てくると、技術職や、専門職は別だが、事務系の仕事では、女性は男性に比べて仕事が変化・成長していない、つまり同じ仕事をし続けていることが多くみられるのだ。
昇進・昇格に興味がないのではなく、仕事の経験が不足していることから、興味が湧かないのだといえるのではないだろうかと・・・。女性が管理職になることを推進するということだけでなく、自己成長する機会を奪っていることに警鐘を鳴らしたいのだ。


男性は、「働き続けなければならないのだ」という日本社会の中での刷り込みから、仕事は上から与えられたら引き受けるものと認識していることが多いように思う。結果的に仕事の幅は広がり、新たな仕事をしていくことになり、これが普通だと信じて働いていると考えられる。

しかし女性は、「働き続けなければならないのだ」という刷り込みは、家庭でも、企業組織の中でもされずに育っている。したがって企業組織の中でも、無意識のうちに働き続けないだろうからこのくらいの仕事を任せていればよいと思ってしまうことが考えられ、女性社員への育成意識は希薄な状態となっていると考えられる。
確かに、職場では懸命に育成しても数年で退職されるなら、最初から教える労力を省きたいと思うのも分からなくはない。ただ、時代は変化している。

私は、むしろキャリア形成は働くすべての人たちに必要なことだと思っている。女性男性という括りでなく社員全員にチャンスが必要なのだ。つまり、新たな成長につながる仕事の分配、リーダーシップなどを早く経験させることで、仕事経験から自分の興味を感じるものを実感し、自己成長することが働く喜びにつながると思っている。
そして管理職候補はその中から、優れた人材が自然と生まれるのではないかと思っている。




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