コラムTOPへ戻る　>> ■ 挑戦 何気にテレビを見ていた。ある日本人研究者のドキュメンタリーのようだった。　 どんな研究していたのかはっきりしないが、私が印象に残ったことは、彼が若い時に、ノーベル賞学者を師と仰いで海外で研究していたころの話だった。 彼は、自分の研究について自信があったが、そのノーベル賞学者からは、現実不可能であり考え方が間違っているときっぱりと言われた。ノーベル賞学者、つまりその道のプロであり、かつ権威ある人から無理だと言われたら、気持ちは大いに揺らぐことと思うし、私だったら「そうですか」と言ってすぐさま引き下がっただろう。 しかし、彼は「必ずできる」と言い切った。その結果、彼はノーベル賞学者から「Go home!」と言われ、仕方なく日本に帰ってきたそうだ。そして、「できる」ことを実証するために長い歳月をかけて、それを証明した。彼の研究は成功を収めたのだった。 「Go home!」と言ったノーベル賞学者と再会した。彼はにっこりして「Congratulations !」と言ってくれたそうだ。そして、そのノーベル賞学者は、彼に「君も人生の終盤を迎え、研究も集大成させる時期にある。これからの研究の方向性は海洋だよ。」と話した。そして、「その研究をするにしても海には行かないほうが良いよ!　海は危険だからね~。」と、アドバイスしたそうだ。 しかし今、彼は、海で仕事をしている。 彼は、「海は危険だ」というアドバイスを聞いて、「海に行こう」と決めたそうだ。 彼は正しく「挑戦」というキャリアアンカーの持ち主だった。 Column Top Page >>