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コラム(今月の言葉)|Column
修士論文を書き上げました。みなさまへ感謝をこめて「ありがとうございました。」

今回の研究にあたり、私の仕事関係でかかわりを持ったみなさまをはじめ、多くのみなさまのご厚意によって無事に修士論文を完成させることができました。質問紙調査に参加いただいた方々、そしてさらにインタビューにもご協力いただいたみなさまに対し、心から深く感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。

ご協力いただいたみなさまが、今回のテーマである「不確実性社会における自律的キャリア形成の検討」に対して興味を持っていただいたことは、私自身の研究に対するモチベーションをさらに上げることになりました。またインタビューでは、みなさまの人生を共に旅するようにお話を聴くことで、自律的キャリア形成はどのように達成されてきたかを、理解することができたと思います。本当にありがとうございました。
 

今回の研究を進めるきっかけは、世の中で行きかうビジネスパーソンが、どうしてみんな疲れた様子をしているのだろうかということが、研究の糸口になりました。文献からも、幸福感が低い日本人、自殺する働き盛りの男性たちが浮かびあがってきます。何かおかしい。その理由は何故かを知りたいと思いました。

キャリア・カウンセリングやキャリア形成の仕事をしている関係で、多くの社員、特に男性は就職ではなく就社している人たちがほとんどといってよいでしょう。彼らは、仕事内容を自分で選択できないという固定観念を持っている方が多いように思います。与えられた仕事を黙々とやることが自分の責任であり、自分の感情を押し込めて仕事はするものと考えているようにみえました。
しかし、時代が変わり企業も変わろうとしています。ひとりひとりが自律的に仕事をする、プロフェッショナルとして仕事をする時代になってきています。もっと主体的な働き方を選択すべきだろうと考え、自律的キャリア形成をテーマにしました。


しかし、どのように自律的キャリア形成はなされるのか、どのような能力が必要なのかについての研究はなく、Hallのプロティアン・キャリアの理論から、自律的キャリア形成に必要な能力をあぶりだし、どのような心理的特性や行動特性によって生み出されるかを見つけ出したいと考え、今回の研究に至りました。

私自身のキャリアが専門職でスタートし、その後キャリアチェンジをして組織の中で、その役割を担っていったことから、新たな職場でその都度学習する機会を持ち、その新たな学びが自己成長させてくれたと思っています。このようなことから、自らキャリアを築いていく「自律的キャリア形成」は人を成長させるということも検証したいと考えました。自律的キャリア形成ができている人をポジティブ・パーソンと命名し、心理的側面と行動的側面をみいだすことに取り組んだのです。

取引先の企業のみなさまに自律的キャリア形成についてお話しする機会を持ち、その重要性にご賛同いただいたことから、企業にとってニーズがあると確信しました。私自身が働き続けてきた人生の中で大事にしてきた「自律的キャリア形成」が今の日本にまさに必要であると、この研究の意味を改めて理解した次第です。
ひとりでも多くの働く人々が、自分に誇りを持ち、他者を尊重しながら、自律的キャリアを形成していける世界が来ることを願ってやみません。




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