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■ 「幸せの本たち」から見えること
修論に手をやいているために、コラムは1か月ぶりの掲載になってしまった。
キャリアについて修論を書き進めていく中、今読み漁っているのが「幸せ」、「幸福感」のこと。幸福度尺度から回答してもらったデータを眺めながら、この尺度で、幸福の何が分かって何が分からないのか、今さらながら気になったことに始まる。
2000年に入ってから急激に幸福の研究が増えてきたようだ。そして、幸福度を測る尺度は、大別すると客観的幸福度の尺度や主観的幸福感についての尺度に分かれる。例えば、客観的尺度では、生活の質を計る「人間開発指数」平均余命や教育指数,GDP指数の3つから算出されるもの。主観的幸福感では、「人生満足度尺度」が最も頻繁に使われている。1から7までの数値を使って自分の人生を評価してもらうものだ。
ちなみに2012年の日本の「人間開発指数」は、アジアではトップの10位だった。もう一方の人生満足度での国際比較調査(Diener.E et,al,1995)では、アイスランド1位、スウェーデン2位、オーストラリア3位で、アメリカは7位、日本は55か国中42位だった。
生活の質は10位なのに、幸福感では42位というのはどういうことか。
世界で経済成長することが国を豊かにすることだとして、経済を優先で進んできたことに行き詰まったからと考えられる。日本も戦後経済成長するためにアメリカに追いつけ追い越せとばかり働き続けてきた。ところが21世紀に入り、経済発展はエンドレスな世界でないことが身をもって知り、コスト削減、人件費カット、非正規雇用など、働くことへの安定感や安心感の欠如から、人生にむなしさを感じて生きているということなのだろうか。
『幸せのメカニズム』の中には、幸せの要素が分析されていた。幸せの四つ葉のクローバーと命名されているのが、ちょっとかわいらしくも感じた。
みなさんは、どう評価するのだろうか、ちょっとやってみてください。
(非常によく当てはまる7〜全く当てはまらない1での7段階評価)
「やってみよう」因子(自己実現と成長)
1. 得意としていることがある
2.何か、目的・目標を持ってやっていることがある
「ありがとう」因子(つながりと感謝)
3.人の喜ぶ顔を見るのが好き
4.いろいろなことに感謝するほうだ
「なんとかなる」因子(前向きと楽観)
5.今抱えている問題はだいたい何とかなると思う
6.失敗や嫌なことに対し、あまりくよくよしない
「あなたらしく」因子(独立とマイペース)
7.自分と他人をあまり比べないほうだ
8.他人に何と思われようとも、やるべきだと思うことはやるべきだ
どうでしたか?ご自分を振り返るきっかけになりましたか。
幸せは、自分らしく生きる中に芽生えるように思のだが、どうだろうか。
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