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コラム(今月の言葉)|Column
わたし色のキャリアを紡ぐ4  労働時間の長さと貢献度の関係

NHKの12/3 NEWSwebで「労働時間長い人ほど、上司から評価」というタイトルの記事。内容としては、労働時間の長い人ほど「残業するほど上司から評価されている」と答える人が多くなっているというものだ。
みなさんはどう思うだろうか。

確かに残業については、キャリアカウンセリングやキャリアの研修をする中で、職場の雰囲気によって帰りにくいので残業してしまうとか、しないわけにいかないなどという話はよく聞く。
ところで、日本のホワイトカラーの生産性は、世界でみるとかなり低いことはよく知られている。この生産性への改善は、ずいぶん前から言われていたように思うのだが、今回の記事を読む限り以前と全く変わりない、というか悪くなっているということだ。

記事によれば、一日の労働時間が12時間以上の人は、10時間未満の人よりも、労働時間の長い人ほど「残業するほど上司から評価されている」と答える人が多くなっている。

この現象は、日本の社会風土的、つまり農耕民族的「みんな一緒に」といった意識も働いているだろう。それと、管理職と部下の関係構築の不足ではないだろうか。私の理解では管理職は、部下の人材育成、マネージメント育成、モチベーションの醸成、能力開発などの可能性を託されていると思っている。部下を一律に育成するだけでなく、個々人の特性を活かし活躍してもらうために指導する。そして、部下の成果の進捗に対して評価したいものだ。そのためには、部下を日常から観察・指導してその動向を見極めていることが肝要だ。


残業の長さで評価しているなら、生産性は意味のない言葉になるだろう。アンケートで「残業するほど上司から評価されている」と回答した人(部下)は、管理職がそうしていると思っているのかもしれない。そして、そのような意識の多い従業員を抱えている企業の未来は先細りだろう。

この記事の話とは違うが、育休復帰後や介護しながらの働き方なども、最近多少増えてきている。働き方の多様化が現実では動き出しているのだ。単に9時〜5時の時代は終わった。働き方も一律でなく、多様性の時代がもうすぐやってくる。現状では、働き方の多様化はまだマイノリティだが…。彼ら/彼女らは、育児や介護で身を削っても働く必要がある、または働きたくて、働いているわけである。モチベーションが高いのである。

企業がいま、成長していくためには、この環境に適応していくこと、緻密な戦略が求められているといえる。企業と個人が共に成長することを目指して。
働く側もエンプロイアビリティ(雇用力)を鍛えていこう。もっと人材の力をつける。その力とは、能力と適応力だと思う。



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