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コラム(今月の言葉)|Column

自転車に乗れた時の経験を振り返る、これで何が見えてくるのか。

突然ですが、皆さん自転車に乗れますか?そして、初めて乗れた時、または乗ろうと思った時のことを思い出せますか?経験を振り返り、聞いてくれる人にそれを思い出しながら詳しく語る行為は、自分自身を深く知るきっかけになっていきます。自転車に乗った経験というごく当たり前な出来事でも、自己探求できるのです。

私はキャリアカウンセラーの養成講座の認定講師をしています。
カウンセラーの仕事は、クライエントの悩みを聴き、クライエント自身が自分で問題や課題を解決できるように支援していく仕事です。クライエントの心にその経験がどのように映っているかをクライエントと共に共有していくのです。
そのためには、まずカウンセラー自身の心がきれいな鏡でなくてはなりません。クライエントの心をきれいに映し出せない曇った鏡では支援できないからです。
カウンセラーは、自分はどんな人間かを正負合わせて受け入れられる自分になることが望まれます。日ごろから自分の感情の動きを捉え自己探求していくことは、カウンセラーにとって必要といえるでしょう。


さて、そのためのエクササイズとして「自転車に乗れた時の経験」を語ってもらうのです。
最初ほとんどの人が、何で今さら自転車に乗れた時の話をするのかと、きょとんとした顔をします。その時のことを詳しくそして具体的に話してくださいと支持されて話すことになるので、心によみがえってくる映像を思い出しながら具体的に伝えていきます。
うまく乗れた時どんな気持ちだったか、どんな思いで乗りこなそうとしたのか、そんな質問のやり取りから自分がどう感じたか、その時どう思っていたかに気づいていきます。

このエクササイズが終わったとき、さまざまな自分自身の心と出合います。
自分が初めて達成感を味わった時だった、今自分を支えているのもこの時の自信が自分を支えていると気づいた。乗れた時の喜びは生まれてから今までで一番うれしかったことだと気づいた、達成感、充実感を初めて味わえたからかもしれない。親のサポートがあって安心して乗れた、兄が乗れたから自分も乗れると思ったのですぐに乗れた。仲間に負けたくないという気持ちがあった、今もこの気持ちを持ち続けていることに気づいた。など。


このような、自分でやりぬいたことや人ができたことは自分もできそうという意識、また励まされることでやり抜けたなどの学習経験を自分が新たに認識することで、自己効力感が高まりますし、新たなことにチャレンジしていく勇気を与えてくれます。
小さな経験の中でも、自分を知る糸口があり、それを知ることで自己成長できていくのかもしれませんね。



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