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■ 人は、何故その人を好きになるのだろうか?恋愛の話ではありません!<対人魅力・その1>
何故その人を好きになるかということを心理学でとらえると、「その人といると、いいことがあるから」だそうです。最初に読んだとき、ずいぶんシンプルな答えなので、ちょっと物足りないような気分でした。
「いいことがある」とは、心理学では、「reward」といい(報酬)と呼ばれています。
どのような報酬かは、人によって違うかもしれません。その人といると楽しくなるから、元気がもらえるから、なんでも話を聞いてくれるから、奢ってくれるからなどいろいろでしょう。
相手に好意を持つようになるには、「近くにいる人に」「容姿が美しい人に」「類似している人に」「相手が好意を持っている時に」の4つの要因があるそうです。
まず今回は、一つ目の「近くにいる人に好意を持つ」をお話ししましょう。
小学校の時は、近所の仲間と一緒に学校に通いますよね。当然、一緒に遊ぶ機会も多くなり親しくなっていきます。そんな中で、相手に好意を持ち、友達になっていきます。大学でも、よく顔を合わせる同じ学科の人と親しくなったり、町内の人とは挨拶したり笑顔で話をすることもあるでしょう。
これは、出会う機会が多くなると、顔なじみになり、好感を抱きやすいことが要因だそうです。
距離が近いというよりも、出会う回数の多さのほうが「相手に好意を持つ」ことに影響を与えるようです。
例えば、会社の通勤時間で毎日出会う人は大体同じ顔ぶれになりませんか。
たまたまその人が近くに住んでいて、その人に親しみを感じるという経験もあるかもしれません。
ビジネスでも、この「近くにいる人に好意を持つ」要因を生かすことが出来ます。出会う回数を多くする、つまり、こまめに取引先に顔を出すとか、コンタクトすることは、意味ある行動といえそうですね。
ただし、反対に相手との関係が気まずくなっている時は「嫌悪」を助長することもあるようです。
その場合は、距離をおくことをお勧めします。
*参考文献:社会心理学 藤原 武弘著 培風館
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